ANGEL TYPE(minori feat.Aeris)

キラーン!


予想通りと言うべきか、シナリオは短かったんで今日ALLクリアしました(^^;

……この作品の経緯を考えずに言えば、正直凡作でしょう。

定時制学校の生徒、若干精神病の主人公など、ちょっと風変わりな設定を持ってきていながら、それを生かせてるとは思えないです。
ストーリー展開も、出会い、親睦、問題提起、解決あるいは終焉までの流れがかなり早くて、ちょっと強引さを感じたりもしました。


それでも、悪くない。むしろ惹きつけられる物を感じました。
絵もシナリオも、どこか脆く、儚げで。
理屈では割り切れない、どうしようもない、子供だからこそ感じた閉塞感。
そうした表現の難しいテーマに真っ向から表現しようとした物を感じました。


正直、これはあまり人にオススメできる作品じゃないと思います。
テーマ的にも人を選ぶ作品だと思いますし、なにより4年もの間待ち続けた熱心なファンのためのゲームじゃないでしょうか。

例えば、時折見えるシナリオとイベントCGの違和感や、入れる意味を感じないイベントシーンなど、グラフィック先行で紆余曲折し、後からシナリオを一から構築したシナリオライターさんの苦労が偲ばれます。

CGだけを見ても、初期に描かれたと思われるCGと、比較的最近描かれたと思われるCG……4年の歳月は、原画の人の技量を上げ、今と比べるとやや稚拙なCGとの差を見るのも面白いです。

そんな感じで、長い期間における変遷を楽しめただけでも、長い事待った甲斐があったなあ、と嬉しくなってしまいました(^^)


製作に携わったスタッフの方々はもちろんですが、何より製作中止の憂き目に会いながら、何とかならないか、と自らANGEL TYPE復活に尽力し、こういう形で発売できたのは、原画の八樹隼一郎氏の執念とも言える頑張り無くしてありえなかったと思います。
本当に、本当にお疲れ様でした……できればまた八樹氏の原画作品が見たいです。
今度は1年以内くらいで(笑)