ファントム INTEGRATION(ニトロプラス)

ファントム INTEGRATION


このゲームは機種を変え、中身を変えて何度と無く発売してるゲームですが、プレイするのは初代PCゲーム以来です。

内容もさることながら、色々な意味でエロゲーの在り方を根底から覆してくれた作品ではなかったか、と今でも思ってる「古典」かも。

再びプレイしてみると、グラフィックは流石に向上を感じますが、あれほど衝撃的に感じたシナリオは、短いですし今となっては粗も感じますが、この主人公を中心とした圧倒的なまでの孤独感、絶望感の魅せ方はやはり凄いですね。
どのエンディングにも、そこに至る過程での避けられなかった悲しい別れが待っているあたりも切ない。

主人公らが何か悪い事を自ら進んでやってしまった結果と言うなら因果応報という事で何とも感じないのかもしれませんが、どの主要キャラクターも「他に道は無かった」という無常感、哀切漂う様が強く心に残りました。

とりあえずエレン(アイン)ルートをクリア。
潰れそうな弱い心を氷の仮面を被る事で自分を支えてきた彼女の、師との決着は、同時に自分自身の心をも撃ち殺してしまうというのが悲しい。

故郷の大地で、平凡な暮らしを何よりの喜びと感じるであろう彼女のその後は、気に入ったキャラにしては珍しく見てみたいとは思わなかったです。

だって、そういう話になるとまた血生臭い一悶着がありそうだし(^^;