Tears to Tiara(Leaf)

ハーレム万歳!(笑)


ALLクリアしました……と言うか、一本道シナリオだったので1回クリアして終わりですが。
SLGは好きですが、あまりレベルアップ等に時間掛けるのはシンドイので、一番難易度の低いモードになります。


以下、例によってネタバレ含むので隠します。





シナリオは作中の言葉にも使われてますが、正に「王道」。
世界創生をテーマとした、神と人間(+α)との攻防を描いたもので、それほど破綻なく纏まっていると思います。
終盤、やや長い回想シーンによるネタバラシに頼り過ぎで、もう少し随所に説明を小分けにして、少しづつ真実が明らかになる、という展開を望みたかった、というのが本音のとこですが。


……話としては悪くない、と思うのですが疑問が。


……これ、別にエロゲにする必要ないんでは?(^^;


メインヒロインのリアンノンの予言とやらもあまり本編には絡んできませんでしたし、
過去の人間の始祖(?)プリムラとボイスが一緒だったのも、何か関係があるのかな、
と思ってましたが、明確にはされませんでしたね。
(まあ多分、妖精王プィルとプリムラが夫婦になって、後のゲール族に受け継がれたんだと思いますが)

モルガン、オクタヴィア、スィール、ラスティの女性陣は本筋とは全然関わりが無かったですし、見せ場があるのはアロウン、アルサル、オガム、タリエシンら男連中ばっか。

エロゲで無かったら、普通に燃えゲー一本で十分だったような気がします。
もうちょっと、女性陣も本筋に深く関わる話にして欲しかったですね。



Hシーンにおいても、地味な脇役のエルミンが一番エロ回想シーンが多いってのはどういう意図なんでしょうか?
外見的にもとても人気の出そうなキャラとは思えないのですが……謎です。



しかしオガムの声を聞いた時はビックリしました……これ、“東の方で勝ちまくりの人”ですよね?(笑)



アルサルって、一応は途中から王になってるんですよね……
それにしては扱いが悪すぎと言うか……当人もそれに気が付いてない、という馬鹿っぷり(笑)
まあアルサル=馬鹿、というのはこのゲームにおけるお約束みたいなもんのようですから、仕方ないのかもしれませんが……
王なのに扱い悪いは、女っ気は無いは、エンディングでも狩りがどうのこうの言ってるわで……誰が内政業務とか裏方仕事をやってるんだろ。
やっぱりオガム?



総括として、プレイして楽しい作品でした。
合間に入るキャラ同士の掛け合いも面白かったですし、
特に男連中の見せ場は立派な燃えゲーと言っても良いです。

それだけに、女性陣の存在感の弱さと言うか、根幹に関わらない脇役の立場の徹底ぷりは、ライターは男尊女卑なのか? と本気で考えそうになりました(苦笑)
エロゲとして買った人にとっては、物足りないし、省こうと思えば省けそうな扱いにも不満を覚えるかも。

リアンノン、モルガン、オクタヴィアとか面白そうなキャラだと思うだけに、勿体無いなあと思うことしきりです。

エロは取ってつけたようなもの、という作品はよくある話ではありますが、
それとは別にして、女性陣を蚊帳の外にしないゲームの方が私は好みですね。


●追記
某所にてツッコミがあったのでそれについて。

リアンノンとプリムラの関係ですが・・・
プィルとプリムラが結婚して、と言うのと・・・
アルサルがプィルの転生みたいな感じなのと同じように、リアンノンがプリムラの転生って感じかと。
序盤だったか終盤だったか忘れましたけど、リアンノンの本当の名前がチラッと出て、それがプリムラだったと思いましたし。
・・・プリムラってはっきり言わず、プリくらいまで言ってアロウンが止めたんだったかな?
そんな事だろうと思った、とか言いながら。
そう言った意味では、リアンノンだけは根幹に関わってたのかも(笑)

設定については同意なんですが、プリムラもリアンノンも決定的に描写が不足してると思います。

特にプリムラは、可哀想な人間の代表という扱い位で、もっとアロウン、プィルらとの日常生活から、少しづつ人間らしさを取り戻していく様子を描くとか、後の世に人類の始祖、最初の王(女王)になるとか、彼女を印象付けるエピソードが欲しかったですね。

リアンノンもそうした前世がある、という事が冒頭の予言能力、生贄にされそうになる、というだけで、本作品のテーマである「王道」の中での重要な役目は乏しい。
アロウンを周囲の反対なく招き入れた事くらいでしょうか。

もっと人類の始祖の生まれ変わりと言う設定を生かして、「王道」に欠くのことの出来ない役割とかが欲しかったなあ、と思うのですよ……