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はにかみトライアングル

バジリスク~甲賀忍法帖~(1) (ヤンマガKCスペシャル)

バジリスク~甲賀忍法帖~(1) (ヤンマガKCスペシャル)

バジリスク~甲賀忍法帖~(2) (ヤンマガKCスペシャル)
バジリスク~甲賀忍法帖~(3) (ヤンマガKCスペシャル)
バジリスク~甲賀忍法帖~(4) (ヤンマガKCスペシャル)
バジリスク~甲賀忍法帖~(5) <完> (ヤンマガKCスペシャル)

江戸の世、天下人・徳川家康甲賀と伊賀という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介と伊賀の朧は深く愛し合っていた。そしてー

アニメのバジリスク〜甲賀忍法帖〜が思いのほか良かったので、思わず原作コミック全五巻を纏め買いして一気に読破。
アニメ1話の弾正とお幻さんの話はアニメオリジナルだったんですナー。


しかし……設定が設定だけに、安易なハッピーエンドは無いとは思ってはいましたが、ある意味予想通りに切ないラストにちょっと鬱にさせられました(−−;
微笑ましい霞の一途さが良かっただけに、ダメージがキッツいですわ……


全体の話としては、昔ながらの不気味で奇想天外な忍者対決のオンパレードは、非常に心躍るアクション漫画ではありました。
色々と奇抜な設定のキャラまでもがパターン化されつつある中、常識外な忍法を勢いのままに読者に認めさせちゃう大胆な展開は、今だからこそまた新鮮な驚きで一杯でしたね。
冷静に考えると「どういう理屈でそんなモンできるんだよ!」と突っ込むとこなんでしょうけど、ここまで堂々と人間離れしたキャラのオンパレードだとそれすら「無粋」と思っちゃうような気もしますね(^^;


ただ、最後に弦之介がに勝ちを譲った理由だけが少しわからなかったり。
朧に対する想いだとしても、そんな一族の勝利を喜ぶ娘とも思えませんし、
甲賀の当主として、一族の栄達を放棄してしまうのは、あまりに無責任な気がするんですが……原作小説も読んで見るべきか。