天槍の下のバシレイス 2 まれびとの棺(伊都工平)

天槍の下のバシレイス 2

突如世界中に出現した『塔』と巨大生物群により、日本もまた東西に分断されていた。
1960年代まで文明の後退した西日本東部辺境・南兵庫で、川中島敦樹は高校に通いつつ防災団の一員として活動する。同級生でもある仲間たちと異形の敵から街を守り、やがて来る人類再起の日を待ちながら──。

(天槍の下のバシレイス 1 より)

サブタイトルにあるように、2巻で一区切りのようなので感想を。

世界観的には、ガンパレみたいな日本、と言うと知ってる人にはわかりやすいかな?
正体不明の巨大生物群に生活圏を脅かされた人間社会と、それに対抗する主人公ら子供たちの一団、という辺りが。

もっともこちらの話では巨大ロボットとか無く、基本的には武器を持った生身の人間が白兵戦を挑んでますが……

派手さは乏しい感じはしますが、真っ直ぐで不器用な少女・川中島敦樹を中心に、少年少女たちの日常の風景と、戦場における葛藤や戦いぶりなどが良い感じです。

塔や巨大生物たちの謎や、それにまつわる敦樹と佐里の秘密など、伏線がどう転ぶか気になる所です。

それとまあ、分かり易過ぎな片思い少女・南美ちゃんの、ニブチン少年・文彦との恋愛の行方もまあ、気になりますが……本筋とは何の関係もなさそうだけど(^^;