影執事マルクの天敵(手島史詞、COMTA)
「つけ回すなんて心外ね。デートの最中みたいだから声をかけるのを遠慮しただけよ」
「デ、デート……」
「私は犯罪者ですか」
「マルクさん、犯罪ってどういう意味ですか……?」
不幸で鈍感な新米執事のバトル小説の第三弾。
って言うか、主人公だと言ってしまえばそれまでですが、マルク、モテ過ぎ鈍感過ぎ(^^;
既に主要な3ヒロインに好意を寄せられてるようですが、果たして4人目は……ツンデレ?
BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―銀刀出陣―(あざの耕平、草河遊也)
『有給……取っていいですか?』
長編シリーズ作品もいよいよ終盤という感じになってきた第十弾。
かつての“香港聖戦”はどうして起ったのかを描いた過去編と、クライマックスへ役者が揃った、という感じですね。
…それにしても、相変わらずジャネットさんの不遇っぷりは尋常じゃありません。
ラスト1冊で完結らしいですが、最後まで絵での登場は無いのだろうか( ̄△ ̄;
るいは智を呼ぶ(暁WORKS)
「僕たちはひとつの“群れ”になる。群れはお互いを守るためのものなんだ」
「利害の一致だ。誰かのためじゃなく自分のために、自身のために」「つまり、これは同盟だ」
新規オープニングムービーがあると聞いて、珍しくエロゲのサントラを買ってしまいましたが、いやあこれは良い出来です。
主題歌の効果が大きいんでしょうけど。
懐かしくなって思わず再プレイしてしまうほどに( ̄▽ ̄;
主人公の“男の娘”っぷりも良いんですが、登場するヒロインのデコボコながらチームワークの取れてるとこが面白かったですねえ。
何でもまたこのチームでの新作も発表間近との事で、そちらも期待しています。
……その前にメインライター日野亘氏が手がけた「桜吹雪」もクリアしておかないと……
神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師(あざの耕平、カズアキ)
「……そう言えば、シャルマ。リジアの新曲、聞いたぞ」
「お。そりゃ、どうも」
「お前、ますます容赦がなくなったな」
「そう? 売れてるぜ」
「……」
ポリフォニカ作品としても、あざの耕平作品としても、珍しく武闘バトルがまったく無いシリーズ第二弾。
前回は影の薄かったアマディアをメインにした作品……のはずですが、新キャラのシャルマやマギーやらのインパクトがあり過ぎてやっぱり地味キャラ脱出は難しそうですね(^^;
まあコジの今回の蚊帳の外っぷりよりはマシだと思いますが。
今回はプロの創作家のスタイル、方向性の違いやら、悩みやらがメインな為か、
キャラたちの言葉が、筆者自身の創作活動に対する苦悩とある程度の答えを描いてるのかな、と思うと面白いですね。
メグとセロンIV エアコ村連続殺人事件(時雨沢恵一、黒星紅白)
「女の子の家に電話をかける方法を――、具体的には、メグミカさんの家に電話をかける方法を……。どうしたらいいんだ?
(中略)
いや、時候の挨拶が先か? 今は夏だよな? 間違ってないよな? まずは何をすればいい?」
『まずは落ち着け』
今回はタイトルのインパクトに比べると、事件そのものは捻りもほとんど無く単純なモノでしたね。
まあこの作品は推理物と言うよりも、セロンの愉快な内面描写を中心とした楽しい5人組の掛け合いの楽しさがメインだと思ってるのでそれで良いとは思いますが。
しかしセロンのメグミカ関連での浮かれっぷり(でも顔は無表情)はもっとも飛ばしてた気がします……いいぞ、もっとやれ( ̄▽ ̄)